僕が中学生の時、大阪のそこそこ強いクラブチームに所属していました。始めは本当に必死にサッカーをしていて、一学年40人程度いる中でチーム内の争いに勝って、絶対に試合に出てやるという気持ちでいました。しかしそんな気持ちとは裏腹に、結果が全くついてきません。諦めてはいけないとわかりつつも、何をどうしていいかわからない、今ある差をどうしたら埋められるのか全く見当もつない。とてつもなく大きな壁にぶち当たった気がして、最後は結果が出ない理由を才能のせいにして諦めて逃げてしまいます。自分よりあいつの方が才能があるからと思い込み、努力することを怠った僕が成長するはずもなく、1度も公式戦のユニフォームすらもらえないまま中学を卒業しました。大学に入ってからもこれと似たような経験をしてしまいます。
大学に入ってすぐ、中学高校とそれほどサッカーを頑張ってこなかったので、プレーは全く通用せず、評価はBチームの中でも一番下、最底辺でした。みんなが試合をしている中、試合に出れずにその横で走るだけで1日が終わることもあり、このまま4年間ずっとBチームにいて試合に出られないのだろうかと考えることが多くなりました。頑張っても結果が出ない、何をしたらいいのかもわからなくなって諦めかけていた時、頑張るきっかけになった試合がありました。
それは近畿国立大学選手権のvs神戸大学戦です。この時僕は試合のビデオを撮っていたのを今でもしっかりと覚えています。普段一緒に練習していたBチームの仲間が神戸大学のAチームに劇的勝利するのを見て、すごく嬉しい気持ちの反面、とても悔しかったです。そしてそこで、Aチームに入れなくても、リーグ戦に出場できなくても輝ける場所があることを知りました。そこから僕は気持ちを入れ替えて、今できることをやっていこうと思えるようになりました。
そこから5ヶ月後の2回生の5月、怒涛の3週間が始まります。新人戦の初戦、vs流通科学大で僕は、公式戦に出られる機会なんてもう無いかもしれないと思い、全身全霊で試合に臨みました。結果は1-2で負けてしまったものの、今まで以上に自分の力を出すことができました。次の週には北摂リーグに出場しました。この北摂リーグというのはBチームで出ている大会なのですが、今まで一度もメンバーに選ばれたことがありませんでした。そんな僕がスタメンでフル出場できて初めて他人に認められたと感じました。そしてその次の週にはAチームに入れてもらい、関西選手権にも少しながら出場させていただきました。
このように、少し前まで最底辺にいた僕がたったの3週間でこんな状況になるなんて考えたこともなかったし、何が起こるかわからないものです。もしあの時諦めていれば絶対成長していません。なかなか結果は出ないものの、諦めずに努力して、考えて、継続していれば大抵のことはできるようになると僕は思います。
最後に、僕はまだリーグ戦に出場したことがありません。先ほどAチームに入れなくても、リーグ戦に出場できなくてもと言っていましたが、この考えは今では大きく違います。今の力では2部Aで全く通用しないこともわかっています。しかし諦めたわけではありません。これからも辛いことや苦しいこともたくさんあると思いますが、最後にはピッチに立って、チームの勝利に貢献できるよう、これからも全力で取り組んでいきたいです。
長く拙い文章でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。
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