2017年6月22日木曜日

不平・不満のコントロール 3年 本條太郎

今シーズンも前期リーグが終了し、夏季の中断期間を挟んで後期リーグを残すのみとなりました。前期リーグの結果、順位は7位。開幕当初、無敗優勝を掲げていたチームにとって全く納得できる内容、結果ではありませんでした。どのような組織においても結果が伴わないチームには、内部から不平・不満が出てくるものです。あんな練習をしろこんな練習しろ、誰それより俺を使え。多くの私立大学は指導者がいて、そんな声も上がりにくいでしょうが、僕たちは学生が主体で運営しているチームです。練習試合もメンバー選考も全部自分たちとおんなじ学生が決めています。そりゃ自分と1つか2つかしか学年が変わらない人たち、いわゆる“幹部”がメンバーを決めていれば、特に出れていない選手から様々な意見が出てくるのも頷けます。幹部の人たちがそのようなメンバーに声をかけ、わだかまりを解消していくのは当然しなければいけないことです。試合に出ている選手が出ていない選手に声をかけるのはすごく難しい部分もあります。そんな中で試合に出ている出ていないは別にして、いろんな選手の意見を聞こうとしてくれる先輩方がいて、すごくありがたいなと思います。
チーム全体としては先ほど述べた通り、繰り返し繰り返し話をしていくことが一歩先に進む近道になると思いますが、それだけでは不十分で、不平を持つ個人個人が自分から変わらないといけないと思います。メンバー選考に限定して話をすると、出れていない選手がそれを押し殺してチームを応援するため、個人としてどのようにメンタルをコントロールしていけばいいのでしょうか。箱根駅伝3連覇中の青山学院大学の原監督がテレビで、「メンバーに入らなかった選手にそれを納得させる一番の方法は、自分で負けを認めさせること」だと言っていました。実力で劣る選手をあえてトップチームで使い、自分自身で実力不足を体感させるそうです。そうすることで出れていない選手も納得がいき、心の底からチームを応援することでチームに一体感が生まれてくるのだと、言っていました。この理論は駅伝の青山学院に限らず、どの競技においてもトップで活躍するチームには当てはめることができます。選手たちは本気で勝ちたいと思ってトレーニングに励んでいるからです。「いや俺本気でやってへんし。ちゃんとやったら俺の方がうまいし。」こんな理屈は通用しません。本気でやったからこそ心の底から負けを認めることができます。果たして今の阪大サッカー部はどうでしょうか。一人一人がよく考えないといけないと思います。

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