2017年4月13日木曜日

「できる事」と「すべき事」 4年 中山 恭輔

毎年、どの季節においても僕は同じことを言われて生きてきました。
「おまえなんでそんな肌黒いん。」
僕が冬でも焦げている理由は、今までずっとサッカー漬けの日々を送ってきたからです。
(日焼けサロンには通っていません)
そんな僕が、大学でもサッカーを部活で続け、サッカーに埋め尽くされた日々の中で大事に思うようになったことは、
「できる事」と「すべき事」を考える
ということです。
自分が「できる事」は何なのか。
それは人それぞれで、
「誰よりも速く走れる」、「体を張った守備ができる」、「戦術への理解が高い」、「キックの精度が高い」、「チームをまとめる能力がある」、などなどサッカーにおいても様々な要素があり、練習をして成長する中で自分で身につけたり気づいたりするものだと思います。
自分の「できる事」をさらに強い武器にするために、努力をする。これは勝負の世界においては欠かせない事です。
では、自分が「すべき事」とはどういう意味か。これは目標としても課題としても捉える事ができます。
前者としては、「体を張った守備ができるから、相手のオフェンスに点を取らせない」、
「戦術への理解が高いから、誰よりもコーチングの声を出す」といったように、自分の「できる事」である強みを生かすこと、自分の役割を認識することとなります。
後者としては、「前線での守備の仕方がわからないから、戦術の理解を増やす」、「90分走りきる体力がないから、走り込みをする」
といったように、自分ができないことに対してどうすべきかという意味です。
「できる事」と「すべき事」をきちんと理解しなければ、真の自分の成長にはならず本気でサッカーをする意味がないと僕は考えます。ただなんとなく練習してただ能力だけが上がる、これではただサッカーをしていただけになってしまいます。
「できる事」と「すべき事」をきちんと理解してサッカーをすることで、「問題発見力」、「問題解決能力」、「役割認識力」といった社会に出てからも求められる能力が培われるはずです。
子供に対して本気の指導者は、第三者としてこれを気づかせてくれ、技術だけでなくサッカーを通して人間的に成長させる事を考えるのだと思います。
僕自身振り返って考えれば、中学生の時顧問の先生には常にこれらを気づかされ、成長させてもらっていました。

大阪大学体育会サッカー部には指導者がいないため、選手の自主性が求められます。
つまりサッカーにおいても組織の一員としても、自分の「できる事」と「すべき事」を自分で理解すること、仲間の「できる事」と「すべき事」を指摘することが求められる環境となっています。
大学でサッカー部に入って、確実に考える時間が増えました。一プレーヤーとして「できる事」と「すべき事」を考える、
サッカー部という組織の一人間として、チームのために「できる事」と「すべき事」を考える。
人生で最後の本気でサッカーをする4年間に、自分の成長にとってこんなにも魅力的な環境があることに、僕は幸せを感じます。
もちろん、自分で考える時間が増えるのは楽なことではありません。この3年間、僕自身何度もつまずき、考えても分からないことが何度もありました。しかし、そこに同じように悩む仲間がいたり、ヒントを与えてくれる仲間がいます。
僕に残された時間は後1年もありません。
その中でどれだけ自分の「できる事」と「すべき事」を考えて行動し、サッカープレーヤーとしても人間としても成長できるか。
妥協をしている時間はない。
考えることをやめ、努力を怠る時間はない。
このままでは、絶対に終わらない。

長々とした文章を最後までお読み頂きありがとうございました。
今週末からリーグ戦が開幕致します。
主将の掲げる「無敗優勝」のために、チーム一丸となって精進して参ります。
これからも日々皆様に支えられていることを念頭に置き、感謝の気持ちを忘れずに活動致します。
引き続き、阪大サッカー部のご支援ご声援を宜しくお願い致します。


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