2020年3月25日水曜日

アイデンティティ 3年  中村陵馬

こんにちは。先日夜の10時にラーメン屋に行った際、お酒を頼んだ訳でも無いのに年齢を確認された中村です。スーパーに買い物に行くと近所のご老人に初孫の成長を見守るが如く柔和なまなざしを向けられる中村です。平日に美容院に行くと…もういいですね。すいません。

さて、今まで同期達が阪大サッカー部の活動や有意義さ、自分のこれまでのサッカー人生のことやサッカー部に対してのメッセージを伝えてきてくれました。自分は少し視点を変えて、大学に入って認識した自分の性格、アイデンティティについて書こうと思います。自己分析的で読むに拙い文章が続くかと思いますが、最後までお付き合い頂けたら幸いです。


「自分の性格は何ですか?」
「自分の長所、短所はどこですか?」
就活真っ最中の僕の同級生たちは、エントリーシートを書くたび何度も何度もこの質問と向き合い、自己分析を重ね、企業にアピールできる、またアピールしたいポイントを探しているでしょう。

この、「自分のことを客観視できているか」を問われる質問がなぜだか自分は子供の頃から大の苦手で、大学入学当初まで、自分は自分のことを客観視できない事が短所であり、長所は努力家であることだと思っていました。

中学・高校と強豪じゃ無かったけど、毎日部活以外に強制でもない朝練して夜もたまに走り込みをして、勉強も人一倍して、阪大にも合格して、交友関係もそこそこ円滑で、、、

俺は頑張り屋で、何でも努力できるやつ

そう思っていましたし、それが自分のアイデンティティであるべきだと思い、それに則した振る舞いを心掛けてきました。


結論から言うと、自分は自分に全く自信の無い人間でした。
そして面倒くさいことに、かなり負けず嫌いな人間でもあります。

一見共存することの無いこの二つの性格を持った結果、見栄っ張りな今の自分が生まれました。
自分に自信が無い、でも負けたくないから自分を必要以上に着飾り、短所も数えればキリがないけどそれを他人に見せるのが嫌で、短所そのものを見ないようにし、それを自分で客観視できないと分析することで自分を守ってきたのです。子供の頃からの苦手の謎が解けました。

初めは下手くそなのが嫌で自主練してたのが、一向に上手くならず自信がつかないから、いつのまにか努力できる自分に自信を求めるようになり、頑張れることが凄いことだと自分に言い聞かせ、ただただ脳死で"努力"を積み重ねてきました。

誰かにアピールしたかったわけでは決してなく、誰より自分にアピールしたかったのです。

そうして積み重ねた"努力"でサッカーが上手くなるはずもなく、僕のサッカー人生で僕はずっと下手くそでした。大学サッカーでもこれまでトップチームの試合に出ることは1度もなく、ずっとBチームで、それでも負けず嫌いなので、カテゴリー分けのメンバー発表に自分の名前が無い度に、自分自身の人間性まで否定されてる気分になり、何度も何度も部活を辞めようと思いました。
それでもサッカーは好きだったし、何よりチームメイトが好きだったから、続けてこれました。

また、逆に大学サッカーに入って、ずっとBチームだった分、何をどうしたらいいのか、どうやったら上手くなれるのか、サッカーに対して向き合うことが多くなりました。加えて、大学で一人暮らしを始めたのも相まって、自分自身と向き合う時間が多くなり、より俯瞰的に自分のことを見れるようになったと思います。そうして露見した自分のありのままの姿を認めることは、簡単なことではありませんでしたが、今まで着飾り張り詰めてきた糸がプツンと切れ、心が軽くなり、ようやくスタートラインに立てたなという気がします。

個人的に、自信をつけるために必要なことは成功体験だと思っています。僕にとってそれは昨年の冬の昨シーズン最後の試合でした。その試合は準公式戦で準決、決勝はBチームが出場した試合で、決勝は自分たちより圧倒的に格上の相手でしたがチーム全員が奮闘し互角に渡り合うことが出来ました。最後の最後でその試合は敗れてしまいましたが、自分自身2ゴールを挙げ、なにより自分でも格上と戦えるんだという大きな自信になりました。これによって自分のプレーも大きく変わり、向上したと思います。


長々と自己分析について書いてきました。自己分析ですので特にメッセージ性のない文となってしまい申し訳ありませんが、こんなこと考えてるんだくらいに思って頂ければ幸いです。この文を書いてるのが3月で、引退まで残り8ヶ月程となりました。この短い期間の中で、どれだけの成功体験を積んでいけるかが、サッカーに対する自信、また僕のサッカー人生でどこまでいけるかに関わってくると思います。
またチームとしても今年は2部Aリーグ2年目、勝負の年です。昨年度以上の結果を残して、阪大サッカー部に自信と矜持を持たせるためにも、最高学年としてチームを支えていきたいと思います。

最後に、阪大サッカー部を支えるOB方、保護者の皆様ならびにその他関係者の皆様へ。平素より阪大サッカー部をご支援頂き誠にありがとうございます。コロナウイルスの影響により活動が停止となった今、チーム力の底上げができない分、試されるのは部員全員の個人の意識と自覚だと思っています。皆様の生活が元通りになった時、阪大サッカー部の活躍が少しでも皆様の力になれるよう、部員一同邁進していきますので、今後ともよろしくお願い致します。

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