部員ブログで書くことといえば阪大サッカー部でのことだと思ったが、なかなか思いつかなかったので、この機会に自分語りをさせていただく。
2018年6月3日午前11時15分。僕は高校サッカーを一足早く終えることになった。相手にカウンターで抜け出され、キーパーと一対一になりかけたところに右足を伸ばした。次の瞬間、僕はピッチに倒れ込み、担架で退場。救急車で運ばれた。翌日に入院、そのまた翌日に右足首の手術。全身麻酔で右足首にボルトを2本埋め込み、1週間の入院生活。以降、9月22日に最後の試合に負けるまで、僕はチームメイトが戦う姿を外から眺めることしかできなかった。
「ワンプレーで人生が変わる。」これは高校の顧問の先生が時々口にしていた言葉だ。僕自身、怪我をするまではこの言葉を「凄いプレーをしたら偶々スカウトの目に留まってプロに行く、みたいな感じかなあ」と捉えていた。しかし前述したように、僕は思わぬワンプレーで人生を変えることになってしまった。
結局、そんな引退の仕方をした僕は後の受験勉強に身が入るはずもなく、全落ちして浪人。そしてこの悲惨な状況にも関わらず、僕はこのタイミングで当時思いを寄せていた同級生に告白し、フラれた(心の支えが欲しかったのか、ワンチャンあると思っていたのか…)。齢18にして絶望を短期間の内に何度も味わい、僕は完全にまいってしまった(最後のは自業自得やろってツッコミはおやめください)。
この後に待ち受けていた一年間の浪人生活も濃いものだったが、これ以上は話が逸れまくるのでこの辺に。とりあえず「来年落ちたら死のう」というくらい必死で一年間頑張った末に阪大に合格し、それから2年の時を経て今に至る。
僕は高校サッカーを終えた日から、大学でもサッカーをすると決めていた。自分のしてきた練習や努力が正しかったのかを確認することすらできず、サッカーに未練があった。
しかし、現在の自分はどうだろう。引退したあの日から死ぬ気で求めてきたサッカーを手に入れたのに、日々のトレーニングへの姿勢はどうだろうか。「ワンプレーで人生が変わる」と心に留めながらボールを追えているだろうか。高校最後の絶望を忘れてはいないだろうか。実際、残念ながら今はあの頃ほどの情熱を取り戻せないまま、惰性で続けている自分がいる。
そんなことを考えながらこのブログを書いていた今、ちょうど下のチームに落ちた。結局一年前と変わらない現実に直面し、自分に失望している。何かを変えなければいけないことは明白だが、ここからどうすればプラスに転じることができるか、今はあまりわからない。それでも、今までとは全く違う姿勢、考え、行動でなければ同じ事を繰り返すだろう。まず最初の課題はチャレンジ精神、周りとの意見の擦り合わせといったところだろうか。性根がネガティブで意見を伝えるのが下手な僕からしたら高い壁だが、「高ければ高い壁の方が 登った時気持ちいいもんな」ってな訳で、もう少しだけ足掻いてみようと思う。自分がサッカー人生を終える時に「サッカーをしてきて良かった、もう後悔はない」と心から思えることを願い、明日も僕はグラウンドに行く。
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