2022年5月11日水曜日

『逃げ』は役に立たない  3年 古谷剛朗

 



 こんにちは。大阪大学体育会サッカー部3年の古谷剛朗です。

 題名に関してですが、某人気ドラマに喧嘩を売っているわけではないので悪しからず。

 僕は他の人のようにユニークなことを書ける人間ではないので、ただの自分語りで面白みのない文章になってしまいました。読みにくいかもしれませんが、暇なときにでも目を通していただけると幸いです。


 どうして今自分はサッカーをしているのか。

 最近ふとした時に頭をよぎる。高校までのチームメイトはほとんどサッカーをやめてしまっていて、大学の体育会で続けている人は片手で数えられるほどである。友達のインスタには毎日のようにどこかへ行ったストーリーズや投稿があがっている。大学生らしいなと時々羨ましく思うこともある。でも僕には大学でもサッカーをする以外の選択肢はなかった。自分がサッカーをしていない姿が想像できなかった。サッカーが好きで、それが自分の進む道として当然だと思っていたからだ。この気持ちに嘘は微塵もない。だがそれは、ずっと続けてきたサッカーをやめるという決断をすることから目をそらしたということもあるのかもしれない、とこのブログを書き始めて気づいた。


 思えば僕はずっと楽な道に逃げてきた。今までの自分を振り返るとそう言わざるを得ない。練習では紅白戦から2vs2にいたるまで上手いやつと同じチームになることを望み、挑みにはいかなかった。中学でも高校でも最高学年の時は試合に出ていたのでそれで満足していた。

高校では選手権まで続けるつもりだったが、浪人したくない気持ちと、残る同期が少ないからという理由で総体が終わった5月で引退した。後悔がなかったわけではないが、当時はそれで納得していた。無意識のうちに無理やり納得させていたのかもしれない。でも秋まで残った同期のうちの一人が、毎日のようにサッカーをしているにも関わらず、夏に志望校を上げ、現役で合格した。彼が試合中に吐くこともあったということを聞いたときに、自分の選択が「逃げ」だったことを再確認させられた気がした。結果的には僕は志望校に現役で合格できたので間違った選択ではなかったのだろうが、もっと自分を高めることができる道があったのに、それを分かっていながら見ないふりをした。今になっても何とも言えないもどかしい感情は消えていない。

 逃げてきたがために今苦しんでいる。基礎練習から逃げてきたので止める蹴るがうまくいかない。対人練習から逃げてきたので守備ができない。自分がAに上がれない理由を考えてみると、ほとんど過去の自分の逃げに起因する。タイムマシンがあれば過去の自分に逃げるなと言ってやりたい。そして現状を見せてやりたい。


 どうして今自分はサッカーをしているのか。やめる決断を先延ばしにしているのではないか。

山積みになったやるべきことの前に立つとそんなことは考えるだけ無駄に思えてきた。後悔を残したままやめられるはずがなかった。大学サッカーは折り返し地点にきた。尊敬できる仲間とこの上ない環境で、本気になってサッカーができる時間は僕にはそれほど残されていない。もう逃げてはいられない。サッカー、そして自分に対して真摯に向き合い、成長を遂げたうえで引退を迎えたい。サッカーをやめる理由はその時にでも考えよう。


まとまりのない文になってしまいましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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