大阪大学サッカー部に関わるすべての皆様こんにちは。
2022年度主将を務めました北野祥太です。
今年1年の活動を支援していただき誠にありがとうございました。学生主体の運営とはいえども、学生だけで完結できる活動など一つもありませんでした。家族、スポンサー様、OBOG様、恩師、チームメイト、スタッフ、友達、すべての支えてくれた皆様のおかげでこの1年は学生団体では考えられない異例の発展を遂げました。ピッチ内では、昇格を成し遂げられなかったことは悔しくてたまりませんが関西2部で5位と現行制度に変更されてから最高順位と最高勝ち点を更新し、関西の国公立大学では1番高い順位になりました。ピッチ外ではスポンサー様の獲得やガンバ大阪との共同事業などここでは書ききれないほどの進歩がありました。本当にありがとうございました。
今年1年のテーマは恩返しでした。今までお世話になった方々に、多くの部員にとって最後のステージである大学サッカーという舞台で恩返しをという思いで「愛し愛される組織に」「国公立大学を牽引する存在へ」というスローガンを掲げました。特に「国公立大学を牽引する存在へ」というスローガンは、金銭的にも制度的にも環境的にも不遇な立場にある国公立大学の部活動の現状を、自分たちの手でその不利を覆し、彼らの希望となることで今までの恩返しとしようという思いで掲げました。今年度活性化したスポンサー活動やリクルート活動はこの理念達成のための手段でした。大学から金銭的援助のある私立大学と比べるとまだまだですが、1年間の収支の規模は2倍ほどに成長しました。また、他の部活では見られないような能動的な選手獲得に挑戦しました。「国公立大学だから恵まれている私立大学に負けるのは仕方ない。」と諦めずに、自分たちで変えられる範囲のことに全力を注ぎ続けたからこそ、今年度の結果にも繋がっていると信じています。
リーグの成績をもってして理念達成の一歩を踏めたと思いますし、実際に阪大サッカー部を模倣して組織運営を行っているという部活動に多く出会えたことはうれしい限りでした。この文章を読んでいただいている皆様に恩返しはできたでしょうか。少しでも何か感じるものがあれば幸いです。
主将になると決めたとき、部員の皆がこの部活に所属して豊かな大学生活を送られるようにすべてを捧げようと胸に刻みました。自らが愛せる組織に属することで得られる安心感や充足感。人に応援されるという幸福感。誰かの希望であり続けるという使命感。これらの感情が部員の皆に豊かさを与えてくれると信じています。自己実現を超えた、他者を媒介して得られる幸せに出会ってくれたら嬉しいです。
そして、ただ練習や自主練をがむしゃら頑張るだけでなく、理念達成(=勝利、愛されるチームへ)に必要な要素を分析し、己ができるすべての手段を尽くしていく過程は最高に充実していました。それが僕にとっては経営であったし、スポンサー、リクルート、社会貢献、フィジカル、広報、などでした。理念達成のために1‰でも確率が上がるならすべての手段を尽くすべきだし、他に達成確率を上げる要素が存在するかを模索し続けるべきです。高い視座を持って学び続け行動を起こすことが結果に結びつくはずです。本当に「勝ちたい」「応援されたい」というならそれに伴った行動をし続けましょう。ただ練習頑張るだけなんて勿体ないです。あなたが組織に影響を与えられることはあなたが競技を上達することのみですか?一つの例ですが、組織としてのパフォーマンスを最大化したいなら経営の勉強をすれば大きく変わります。
最後になりますが、ここまでなに不自由なくサッカーを続けさせてくれた家族、こんなにもサッカーは楽しいのだと教えてくれた指導者の方々、僕と一緒に目標に向かって走ってくれたチームメイト、金銭的支援のみならずホームゲームにも足を運んで支えてくれたスポンサー様、学生自治のバトンをつなぎ続けてくれたOBOGの皆様、会場に来て応援してくれる皆様、サッカーができる環境を整えてくれた大学・学連関係者ならびに審判員の皆様、大学がバラバラなのに毎週のように会ってくれる高校時代の友達。僕に関わるすべての方々に感謝で胸がいっぱいです。だれか一人でもかけていれば充実したサッカー人生は送ることができませんでした。あまりにも恵まれすぎです。本当にありがとうございました。僕の活躍をもって恩返しをと胸に刻み過ごしてきましたが支えられてばかりでした。皆様に幸せで溢れる夜が訪れることを願っています。
僕の大学サッカーはここで幕を閉じますが、大阪大学サッカー部の活動は終わりません。素晴らしい後輩たちが紡いでいく未来が楽しみでなりません。今後とも大阪大学サッカー部に温かいご支援とご声援をよろしくお願いします。
2022年度主将
北野祥太
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