今年の春に大学へ進学する弟に
「なぜ大学でサッカーをしているのか、なぜプロにならないのにサッカーをしているのか。」
という質問を投げかけられた。そのとき、私は明確な答えを与えてあげることはできなかった。最近、自分の過去や将来のことを考えることが増え、サッカーのことについても深く考えるようになり、先の質問に対する私なりの答えが見つかったように思えるので、この場を借りて返答させてもらいたい。現在、阪大サッカー部への入部を悩んでいる新入生にも読んで頂けたら光栄です。
サッカーをしている人は誰しもが小さい時、プロになることを目指してボールを追いかけていたと思う。しかし、それがいつの日からかプロになることを諦め、目先の勝利を目指してサッカーをするようになったと思う。これは決して悪いことではなく、むしろ大人への第一歩を歩んだ結果であると私は考えている。
私が体育会サッカー部に入ろうと決心した瞬間は、高校最後の試合である。私はそのとき観客席におり、声を張り上げて応援をしていた。しかし、チームは惜しくも敗戦し選手からは涙が流れた。私の目からも涙は流れたが、それは選手の流す涙とどこか違うように思えた。私は高3の春から受験モードに切り替え、部活は続けていたが練習はこなすだけで何かを目指すことはなくなっていた。サッカーは受験期の気分転換のようなもので本気で取り組んではいなかったのである。これらの行いに対する後悔が、高校最後の試合の後にぐっとこみ上げてきた。いくら勉強して阪大に合格しようとも、本気でサッカーをして悔し涙をながしている選手にはかなわないと思ったのである。こうして私は体育会サッカー部に入部することを決意した。そして、ここには私が求めていたものがあった。一戦一戦を大事にし、そのために毎日練習を厳しく行い、最後の試合には勝っても負けても多くの涙が流れる。私はサッカー部に入って毎日が忙しくとも、日々が充実しとても楽しい生活を送れている。
また、サッカーをする意味についてサッカーの特性からも考えることができる。サッカーはどこでパスをもらってもよくて、いつシュートを打ってもよくて、どんな声を出しても良い競技である。ピッチ内には22人の選手がいて、一つとして同じシーンはないと断言できる。いわば答えのないものである。答えのないものに関して皆で吟味し意見を言い合う。この行為自体が私たちの今後の人生に役立つものであると私は考える。社会に出たらもちろんそうだし、大学院に進学して研究に励んでも答えのないものに取り組まなければいけないことは多々あると思う。そんなときにより良い選択をできる方法を知っている私たちは社会でも十分に活躍できる人物であろうと私は信じている。
プロになるためだけでなく、サッカーを本気ですること自体で充実した毎日を送ることができるし、キャプテンの西山の言う「人間的成長」にもつながるし、なにより苦楽を共にした大事な仲間ができる。私は本当にサッカーをしていてよかったと思う。
最後に、最高学年となって今まで15年間やってきたサッカーも残り8か月となってしまった。副将として、四回生として自分に何ができるか考え行動することがチームのためにもなるし自分のためにもなると思う。最後の試合には熱い嬉し涙が出るよう、全力で走り切りたい。
長くなってしまいすみませんでした。書きたいことが次々と出てきてしまい、自分の文学の才能に驚きました。小説家も狙えるんじゃないかと思った速水でした。
2017年3月30日木曜日
2017年3月27日月曜日
サッカーと人間的成長 西山滉葵
阪大サッカー部として部員ブログを書くことになり、その最初が自分であることに嬉しさと戸惑いを感じながら書いてる。
そして、部員ブログより、ESを書かなければならないと思いながら書いている。
僕は浪人明けの3ヶ月間遊び続けたのち、1年生の7月に入部したのだが、最初はやはり週に5日も練習するのは嫌だったため、入部初日、当時の主将に「週5日も練習したら他のことができないんで週3日の練習に変えませんか?」と言ったことを今でも覚えてる。(藤田さん、すみませんでした笑)こうして僕の大学サッカーは始まった。
最初は練習が嫌だと感じることは多々あったが、個性的な先輩や同期のおかげで練習に行くのが次第に楽しくなり、試合も出場することができるようになり、気がつけばサッカーに打ち込んでいた。
そして、大学生活の中心が阪大サッカー部であり、気がつけば、40人ほどの部員を背負う立場になっていた。
今までやりたい放題やってきた僕が主将という立場になって、何ができるのかを毎日考えていた。
主将になって初めて気づくことの多さに驚いた。今まで自分がどれほど自分のことしか考えていなかったのかを痛感した。
主将になって自分からチームへと視野を広げることで、4年間のサッカーに対する考え方まで考えるようになった。
そこで出てきたのが「人間的成長」である。
僕が主将になってできることは、部員一人一人のサッカー技術を向上させることではなく、人間的成長を促すことにあると考えるようになった。
阪大サッカー部では、どの部員も真剣に週5日の練習をサッカーの技術向上に当ててくれている。
だから、僕が言わずともサッカー面に対しては真剣に
考えているので、主将であっても僕が介入する余地はあまりない。
だが、それだけ多くの時間を費やして、サッカー面における成長だけに限定するのはあまりにももったいないと感じた。
サッカー選手としてある前に人として自分がどうあるべきなのか、何が足りておらずどうすれば改善されるのか。それを考えることが「人間的成長」である。
特にサッカーをしていると人柄が本当に出ると思う。いざという時に走れない選手、ちょっとしたラフプレーに対してすぐにカッとなる選手。
自分自身を見つめ直すことが「人間的成長」に繋がると思う。
自分自身について考えることが自分のプレーについて考えることであり、結果的にサッカーの向上にも繋がると考えている。
この「人間的成長」を考えることによって得ることができる好循環は社会に出ても大切であると思う。
だから、部員には社会に出ても「人間的成長」を考え続けてほしい。
今、阪大サッカー部では「無敗優勝」という目標を掲げている。これを聞いて時に誰もが実現不可能だと思っていたかもしれない。
しかし、「人間的成長」を続けている僕たち阪大サッカー部なら必ず実現できると僕は確信している。
さぁ、これから入ってくれる新入部員もぜひ、僕たちとともに「人間的成長」をしながら阪大サッカー部の歴史を作ろう!!
大阪大学サッカー部主将 西山滉葵
2017年3月1日水曜日
大阪大学体育会サッカー部部員ブログ始めます!
日頃より温かいご声援とご支援を頂きありがとうございます。
この度、我々大阪大学体育会サッカー部の部員によるブログを開設致しました。
日ごろ部員たちが感じているサッカーへの思いなどを各々の言葉で表現できればと思います。
第一回目の更新まで今しばらくお待ちください。
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